ライフ

出発時にはほら貝を吹く しなの鉄道の女性客室乗務員

しなの鉄道の客室乗務員、中沢詩織さん

 新幹線に客室乗務員が添乗していることは広く知られているが、近年、増えているのは地方の観光列車に添乗する客室乗務員たちだ。長野県のしなの鉄道で客室乗務員となって3年になる、中沢詩織さんに、出発時にほら貝を吹くなどのユニークな仕事の内容を聞いた──。

 * * *
 以前は新幹線の車内販売員でしたが、3年前に地元・長野に帰ってきました。ハローワークに行くと、「観光列車の『ろくもん』が客室乗務員を募集しているよ」と教えてくれて。運命的な出会いでしたね。

「ろくもん」の食事付きプランでは、2時間以上の行程内でコース料理を提供。立ち仕事でハードですが、やりがいを感じています。

 上田市ゆかりの真田幸村が出陣時に吹いたという伝説にちなんで、出発時にホームでほら貝を吹くのも客室乗務員の大切な仕事です。吹くにはコツが必要ですが、高校まで吹奏楽部だったので最初から音が出ました。10人以上いる客室乗務員のほとんどが吹けます。不思議なことに人によって音色が違い、高くてソフトな音の人もいれば、低くて太い音の人もいるんですよ。私? 低くて太いです(笑い)。

●しなの鉄道/長野県でしなの鉄道線(軽井沢~篠ノ井)、北しなの線(長野~妙高高原)を運行。戦国武将・真田一族の家紋「六文銭」にちなんだ観光列車「ろくもん」は、軽井沢~長野の区間を走る。浅間山と千曲川の景色を眺めつつ、地元銘店の料理やワインを楽しめる。

撮影■槇野翔太

※週刊ポスト2018年11月23日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さんが今も築地本願寺を訪れる理由とは…?(事務所提供)
《笑福亭笑瓶さんの月命日に今も必ず墓参り》俳優・山口良一(70)が2年半、毎月22日に築地本願寺で眠る亡き親友に手を合わせる理由
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月20日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン