「名将には、名参謀やお目付役が必要です。原監督の1年目には鹿取氏や篠塚和典氏、内田順三氏という年上コーチがいた。球団ワーストタイの4年連続V逸を止めた2007年には尾花氏とともに、西武の黄金時代を築いた伊原春樹ヘッドの加入が大きかった。3年ぶりの日本一になった2012年には、野村克也監督の元で学んだ橋上秀樹氏が戦略コーチに就任し、外部からの血を取り入れた。その翌年には、物怖じしない川相昌弘がヘッドとなり、2014年まで3連覇を達成した。この例から明らかなように、自分のやりやすい体制、いわば“イエスマン内閣”になった時は、危険な兆候なんです」
来シーズンの1軍コーチングスタッフを見ると、原監督より年上はおらず、1番年齢の近い吉村禎章打撃総合コーチでさえ、5歳も離れている。緊迫したベンチでは、監督と異なる意見を進言すべき時もある。耳の痛い助言をできる参謀は果たしているか。