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2018.11.16 11:00  週刊ポスト

身体を売らざるを得ない女性の事情と業界が抱える問題点

 性風俗の世界は、規制とのイタチごっこでもある。冒頭と最後に取り上げた〈JKリフレ〉がその典型で、二〇一七年に東京都のJKビジネス規制条例が施行され女子高生が働けなくなったが、そのため〈JK風ビジネスはさらに怪しい輝きを増す〉のが現実だ。

 風俗が無店舗型に移行したことで、派遣される女性たちが危険にさらされる機会はかえって増えた。〈性暴力被害を受けやすい仕事の一つであるにもかかわらず、法的保護が極めて手薄〉という指摘は重い。

「今の法律の、『いかがわしいものを見えないところにやっとけ』という視点では、じゃあ、そっち側に行った人の人権はどうなるんだよって話ですよね。『風テラス』に集まるデータをもとに、どんな政策が必要かの提言もしていきたい」

〈彼女たちの〉問題ではなく、〈私たちの〉問題として今後も考えたいという。

【プロフィール】さかつめ・しんご/1981年新潟市生まれ。東京大学文学部卒。新潟市在住。「新しい『性の公共』をつくる」という理念のもと、一般社団法人ホワイトハンズ代表として重度身体障がい者に対する射精介助サービスを行なうほか、風俗店で働く女性の無料生活・法律相談事業「風テラス」にも取り組んでいる。『性風俗のいびつな現場』など著書多数。近著に『パパ活の社会学』。「性の未来予想」についても執筆中。177cm、70kg、O型。

構成■佐久間文子 撮影■国府田利光

※週刊ポスト2018年11月23日号

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