「血圧が適切にコントロールできているなら、薬の量を減らせないか医師に相談してみるべきです。副作用に怯えて薬をコロコロ変えるよりも、絶対量を減らしていくことが理想です。そもそも複数種類の降圧剤を飲んでいる患者は少なくない。”ここまで減らしても正常値の血圧を維持できるか”という、最小限のラインを確かめたほうがいい」(岡田医師)
肺がんを含む副作用リスクを過度に心配する必要はない──それが医学界総じての見方だが、「患者の立場」から高血圧対策を考えるうえで、今回の論文は自分と降圧剤との距離感を見つめ直すきっかけになるかもしれない。
※週刊ポスト2018年11月30日号