ライフ

どんなに使っても実質タダ? 驚くべきオタク女性の浪費行動

浪費女子代表(?)、劇団雌猫の4人

「実質タダ論」という言葉をご存じだろうか? 携帯電話の料金プランのことではない。アニメやソーシャルゲームなどお気に入りのコンテンツに多額の出費を行うことに対して、「支払った金銭以上に高い満足が得られるのだから実際はお金を使っていないも同然、つまりタダである」と主張する、一般的には理解が難しい“論理”である。

 このような考えを大真面目に主張したり、いかに自らが「推し」=お気に入りのコンテンツに時間やお金をかけたかを誇らしげに語り合ったりするイベントが、11月23日に東京・渋谷にあるイベントスペース「東京カルチャーカルチャー」にて開催された。その名も「秋の大浪費祭り! #悪友ナイト」である。

 同イベントは、オタク女性たちの金銭事情を赤裸々に紹介した書籍『シン・浪費図鑑』『まんが浪費図鑑』(いずれも小学館刊)、『だから私はメイクする』(柏書房刊)の出版を記念し、著者の「劇団雌猫」が主催したものである。劇団雌猫は女性4人からなるサークルで、この日会場に集まったのは、劇団雌猫のメンバーを筆頭にいずれも趣味に熱く燃えるオタク女子たち約150名。イベント名こそ「秋の大浪費祭り!」であるが、彼女たちは自らの「推し」にお金をかけることを「浪費」とは思っていない。彼女たちにとってそれは、「愛」なのだ。たとえば、

・応援している若手俳優に某高級ブランドのネクタイ(3万円相当)をプレゼントした
・ご贔屓の宝塚歌劇団娘役の卒業公演に備え100万円を貯めている
・好きなアニメの海外限定グッズを買うために香港まで買い付けに行った

──といったエピソードの数々も、すべて「愛」を表現するための行動であり、他では得がたい幸福を彼女たちにもたらすらしい。ゆえにかかったお金は「浪費」ではく、むしろお金などかけていないも同然。冒頭で紹介した「実質タダ論」の出番である。

関連キーワード

関連記事

トピックス

どんな役柄でも見事に演じきることで定評がある芳根京子(2020年、映画『記憶屋』のイベント)
《ヘソ出し白Tで颯爽と》女優・芳根京子、乃木坂46のライブをお忍び鑑賞 ファンを虜にした「ライブ中の一幕」
NEWSポストセブン
相川七瀬と次男の凛生君
《芸能界めざす息子への思い》「努力しないなら応援しない」離婚告白の相川七瀬がジュノンボーイ挑戦の次男に明かした「仕事がなかった」冬の時代
NEWSポストセブン
俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
世界が驚嘆した大番狂わせ(写真/AFLO)
ラグビー日本代表「ブライトンの奇跡」から10年 名将エディー・ジョーンズが語る世界を驚かせた偉業と現状「リーチマイケルたちが取り戻した“日本の誇り”を引き継いでいく」
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
豪雨被害のため、M-1出場を断念した森智広市長 (左/時事通信フォト、右/読者提供)
《森智広市長 M-1出場断念の舞台裏》「商店街の道の下から水がゴボゴボと…」三重・四日市を襲った記録的豪雨で地下駐車場が水没、高級車ふくむ274台が被害
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
アニメではカバオくんなど複数のキャラクターの声を担当する山寺宏一(写真提供/NHK)
【『あんぱん』最終回へ】「声優生活40年のご褒美」山寺宏一が“やなせ先生の恩師役”を演じて感じた、ジャムおじさんとして「新しい顔だよ」と言える喜び
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト