「裁判では、『景子夫人は、カメラの前ではよい女将さんぶりを演じていたが、いつもの姿とはまるで違うので驚いた』という証言も出ていました。また親方から破門にされた貴斗志が景子さんに『相撲を続けたい』とメールしたのに、彼女はそれを親方に伝えなかったことも明らかになった。彼女は親方との間に立ち、弟子を守るという女将の務めを果たさなかったと指摘されたのです」(前出・相撲ジャーナリスト)

 貴斗志の証言に対し、景子さんは証人尋問で「稽古場は女将が入るところではないと考えて、必要がないかぎりは行かないようにしていた」と反論した。

 原告代理人に「必要がある時とは、イベントとか催し物がある時のことを指しているのか」と聞かれると、景子さんは「そうです。お客様がいる時などです」と答えた。

 だが角界関係者の見解は一様に厳しかった。

「どの部屋も女将さんは稽古場には足を踏み入れませんが、ちゃんこ場で料理の支度を手伝ったり、大部屋で弟子たちの様子を見守るのは大切な仕事で、景子さんの反論は詭弁。そもそも角界のルールでは、弟子と一つ屋根の下で暮らさない時点で景子さんは女将さん失格です」

 それ以降も景子さんが生活を変えることはなかった。

※女性セブン2018年12月20日号

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