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2018.12.11 07:00  週刊ポスト

日本「遺憾砲」と北朝鮮「無慈悲な鉄槌」ネットでの扱われ方

日仏の外交問題は遺憾砲で解決…しない(AFP=時事)

 日本政府による意見表明でよく使われる「遺憾の意を表する」という言葉がある。「遺憾」は外交の場面で使われることが多いが、頻発されるわりに意図が伝わっているのか怪しい表現でもある。朝鮮中央テレビのアナウンサーが独特の抑揚で発表する「無慈悲な鉄槌」と並び、読み取りが難しい「遺憾」の意味とネットでの扱われ方について、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が考察した。

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 カルロス・ゴーン氏の会長退任を受け、日産とルノーの間の主導権争いがルノーの株主でもあるフランス政府も巻き込み大ごとになりつつある。マクロン仏大統領もG20会合で安倍晋三首相と当件を15分間喋ったという。

 これに先立つ報道でネットが若干ざわめいた。それは時事通信が報じた〈ある仏政府顧問は(中略)「権力闘争になればわれわれは大砲を持ち出し、ルノーに対して日産株の出資比率を上げるよう要請する用意がある」と言及〉という部分だ。

「大砲を打てるものなら打ってみろ」という意見は当然あるが、「いつもの遺憾砲で迎撃態勢整えとけ」や「あ?遺憾砲すっぞコラ」という書き込みもあった。実は「砲」はネットではお笑い用語の一つで、「遺憾砲」とは、外交上難癖をつけられた場合や、トラブルが発生した際に日本の政治家が発する「遺憾の意」を意味する。

 ネット上の百科事典である「ニコニコ大百科」は皮肉まじりの解説が多いが、「我が国が保有するミサイル兵器」と紹介されている。相手が攻撃したことに対する防衛策として「遺憾の意」という言葉が存在しているという意味だが、基本的には、怒っているにもかかわらず「遺憾である」を繰り返す日本の弱腰外交を揶揄する言葉である。

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