国内

ヨン様、セカチュー、佐世保女児殺害等平成16年を振り返る

『冬のソナタ』が放送されヨン様ブーム席巻

 残りわずかとなった平成。私たちが経験したこの時代には、一体どんな出来事があったんのだろうか──。平成16年(2004年)の世の中を振り返る。

 約半年間に10個という過去に例をみないほどの台風上陸が相次いだこの年。

 新潟県中越地方では、マグニチュード6.8の大地震が発生。阪神・淡路大震災以来の震度7という強い揺れを記録し、死者68人、負傷者は約4800人に上った。地震発生から約92時間後、崩れた土砂に母親が運転する車ごと巻き込まれた2才男児が救出された。男児はその後、祖父母のもとで元気に育てられたという。

 またこの年はスマトラ島沖でマグニチュード9.1の巨大地震があり、大規模な津波がタイ・プーケット島などを襲った。犠牲者は日本人観光客らを含む約30万人以上。

 イラクでは自衛隊の撤退を求め、武装勢力による日本人の拉致、殺人が相次ぎ、「自己責任論」に賛否両論。

 国内の事件では長崎・佐世保市の小学校で小6女児(12才)が同級生の首をカッターナイフで切り殺害。インターネット掲示板への書き込みをめぐるトラブルが原因で犯行に及んだとみられた。

 11月には奈良で帰宅途中の小1女児が誘拐され、その後殺害・遺棄される痛ましい事件が。携帯電話のメールで犯行声明を送りつけた犯人は新聞配達員の男性。その後逮捕され、2013年に死刑執行された。

 芸能界では韓流ドラマ『冬のソナタ』主演のヨン様ことペ・ヨンジュンが大人気。来日の際は空港に5000人ものファンが殺到。韓流ブームの火付け役になった。

 ほかにもベストセラー小説『世界の中心で、愛をさけぶ』(小社刊)が映像化され、300万部を突破。映画では森山未來と長澤まさみ、ドラマでは山田孝之と綾瀬はるかがそれぞれ主人公とその恋人役を好演。「セカチュー」と略され、社会現象となった。

 ヒット商品ではマカロン。流行語は「チョー気持ちいい」「負け犬」「気合だー!」など。

◆平成16年の主な出来事
1月16日 イラク復興支援特別措置法に基づく陸上自衛隊派遣開始
3月20日 いかりや長介ががんで死去(享年72)
4月3日 『冬のソナタ』がNHK総合で放送開始。ヨン様ブーム席巻
5月8日 『世界の中心で、愛をさけぶ』映画公開
6月1日 長崎。佐世保市で小6女児が同級生をカッターナイフで殺害
8月9日 福井・美浜原発3号機の配管が破裂。作業員5人が死亡、6人が重軽傷
8月18日 第28回アテネ五輪開幕。競泳男子の北島康介が平泳ぎ二冠達成
10月23日 新潟県中越地震発生。死者68人
11月1日 新札発行。一万円札に福沢諭吉、五千円札に樋口一葉、千円札に野口英世
12月26日 インドネシア・スマトラ沖地震発生。死者・行方不明者は約30万人以上
12月30日 奈良・奈良市で小1女児誘拐殺害事件の容疑者逮捕
12月30日 紀宮さまと東京都職員の黒田慶樹さんがご婚約会見

※女性セブン2018年12月20日号

関連記事

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《ロマンス詐欺だけじゃない》減らない“セレブ詐欺”、ターゲットは独り身の年配男性 セレブ女性と会って“いい思い”をして5万円もらえるが…性的欲求を利用した驚くべき手口 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン