スポーツ

障害王者・オジュウチョウサンは有馬記念で勝てるか

いよいよ有馬記念

 いよいよ今週は、1年でもっとも競馬が盛り上がる有馬記念。今年の注目は障害王者・オジュウチョウサンの出走だ。「置き障害でもあれば楽勝」というジョークも飛んでいるが、はたして平地ではどうなのか。競馬歴40年のライター・東田和美氏が、2018年有馬記念の勝負の行方についてお届けする。

 * * *
 いくらGI5勝を含む重賞9連勝といっても障害でのこと、平地では1000万条件を勝ったばかりなので、人気先行なのではないかと思えてしまう。なにしろここにはダービーと天皇賞(秋)の覇者レイデオロ、3歳でこのレースを勝っているサトノダイヤモンドなど(平地の)GI馬が7頭も出てくるのだ。

 勝ち馬だけを見れば、平成に入ってから1番人気が13勝2着6回と勝率・連対率とも安定。だが、1~3着が人気通りに決まったのは一昨年ただ1回。4番人気までで決まったのも6回だけ。2、3着が人気薄で高配当になることが多かった。対抗馬となる2番人気、3番人気馬は合わせて4勝しかしていない。

 ところが4番人気馬は7勝もしており、むしろこちらのほうが人々の記憶に残っている。オグリキャップ、トウカイテイオー、ジェンティルドンナ―いずれも、近走で不振だったり、1年ぶりのレースだったりという不安を払拭したドラマチックな快走で感動を呼んだ。ディープインパクトに日本馬で唯一土をつけたハーツクライも4番人気だった。

 そう考えると2歳当時平地ではまったく勝負にならず、障害転向初戦でも最下位14着に敗れたオジュウチョウサンが、4年の時を経て有馬記念で……というのは、十分ドラマチックではある。

関連記事

トピックス

中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
高校時代にレイプ被害で自主退学に追い込まれ…過去の交際男性から「顔は好きじゃない」中核派“謎の美女”が明かす人生の転換点
NEWSポストセブン
スカイツリーが見える猿江恩賜公園は1932年開園。花見の名所として知られ、犬の散歩やウォーキングに訪れる周辺住民も多い(写真提供/イメージマート)
《中国の一部では夏の味覚の高級食材》夜の公園で遭遇したセミの幼虫を大量採取する人たち 条例違反だと伝えると「日本語わからない」「ここは公園、みんなの物」
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《死刑執行》座間9人殺害の白石死刑囚が語っていた「殺害せずに解放した女性」のこと 判断基準にしていたのは「金を得るための恐怖のフローチャート」
NEWSポストセブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
《小室圭さんの赤ちゃん片手抱っこが話題》眞子さんとの第1子は“生後3か月未満”か 生育環境で身についたイクメンの極意「できるほうがやればいい」
NEWSポストセブン
『国宝』に出演する横浜流星(左)と吉沢亮
大ヒット映画『国宝』、劇中の濃密な描写は実在する? 隠し子、名跡継承、借金…もっと面白く楽しむための歌舞伎“元ネタ”事件簿
週刊ポスト
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
【独占インタビュー】お嬢様学校出身、同性愛、整形400万円…過激デモに出没する中核派“謎の美女”ニノミヤさん(21)が明かす半生「若い女性を虐げる社会を変えるには政治しかない」
NEWSポストセブン
山本アナ
「一石を投じたな…」参政党の“日本人ファースト”に対するTBS・山本恵里伽アナの発言はなぜ炎上したのか【フィフィ氏が指摘】
NEWSポストセブン
今年の夏ドラマは嵐のメンバーの主演作が揃っている
《嵐の夏がやってきた!》相葉雅紀、櫻井翔、松本潤の主演ドラマがスタート ラストスパートと言わんばかりに精力的に活動する嵐のメンバーたち、後輩との絡みも積極的に
女性セブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン