【公文式月会費の値上げ額】
◆幼児・小学生
6480円→7020円
(東京・神奈川は7560円)
◆中学生
7560円→8100円
(東京・神奈川は8640円)
◆高校生
8640円→9100円
(東京・神奈川は9720円)
コロ:そうなんだ。思っていたより大きな値上げでもなかったよ。あれ、でも、どうして東京と神奈川だけは値上げが大きくなっているの?
細野:そう、まさに、そこが次の重要なポイントなんだよ。確かに全国すべてで最低時給は3.1%上がっているんだけど、物価は都心ほど高いから、最低時給も都心ほど高いんだよね。最低時給の1位は東京で985円、2位は神奈川で983円、3位は大阪で936円なんだけれど、1位、2位の東京、神奈川は圧倒的で、3位と50円くらいの差が出ているんだよね。4位は埼玉と愛知の898円で、800円台になるんだ。
コロ:なるほどね。東京と神奈川は時給がそれだけ高い地域だから、「月会費」も高くしないと会社として回らなくなってきてしまうんだね。
細野:そういうことなんだ。ここまで見えてくると、この事件には、もう一つの真相があることに気付けるんだよ。それは、東京と神奈川に住んでいる人は、パートで働くには絶好の場所だということ、なんだよね。
コロ:あ、そうか! 何となく「値上げ=生活が苦しい」という支出の面にしか目が向かっていなかったけど、時給をもらう側になれば「値上げ=生活が楽に」ということになるんだね!
細野:まさに、そういうことなんだよ。しかも、ここまでの「全国の最低時給」というのは、あくまで「法律で決められた最低の金額」だから、東京と神奈川に限らず、実際のパートの時給は、もっと金額は上になっているからね。
コロ:なるほどね! 「人手不足のニュース」という事件の真相は、「日本に住んでいる人たちにチャンス」ということでもあるんだね。これまでは専業主婦でいた人やパートに出ていた人たちも少しでも多く働いて収入を増やせれば、公文の値上げもカバーできるだけじゃなくて、さらに家計に余裕ができそうだね。
細野:そう、物価より時給が上がっているからね。家計の事件では、普段から支出だけでなく収入も含めたバランスを考える習慣を付けておくと、不安を減らして貯金をふやすことができていくわけなんだ。
※女性セブン2019年1月3・10日号