ライフ

米機関は日本の文献も参照、「生まれ変わり」の研究が持つ意味

”生まれ変わり”で性別や国籍は変わらないのか(写真/AFLO)

〈自分の手が小さくなったのを見て生まれ変わったんだなと思いました〉
〈やっと、この世に戻ったという感じでした〉

 これは“前世で死んで生まれ変わった”という人々の証言を集めた著書『生まれ変わりの村』(河出書房新社)の一節だ。

 著者でジャーナリストの森田健氏は、中国奥地に実在するという“生まれ変わりの村”を1996年から何度も訪れ、前世の記憶を覚えているという村人たちの証言をまとめた。シリーズ全4冊が刊行され、累計17万部を超えるベストセラーとなっている。

 こうした生まれ変わりの事例は、自然科学の見地からも真剣に研究されている。その代表的な研究機関が、米バージニア大学医学部の知覚研究室だ。

 1967年に前身となる研究室を立ち上げたイアン・スティーブンソン教授を中心に、前世の記憶を持つ子供たちへの聞き取りを進め、現在までに世界40か国で2600例以上を収集している。

 同研究室で客員教授を務めた経験を持つ、中部大学教授の大門正幸氏が調査すると、前世の記憶を持つという子供は日本にもいた。たとえば、関西地方に住む男の子「トモ君」は、3歳11か月の時に突然「ニンニクを剥きたい」と言い出した。

 驚いた母親が理由を尋ねると、トモ君は「トモ君って呼ばれる前にしたことがある。その時は、イギリスのお料理屋さんの子供やった。1988年8月9日に生まれてゲイリースって呼ばれてた」とつぶやき、普段は右利きなのに、左手を使って器用にニンニクの皮を剥いたという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
卓球混合団体W杯決勝・中国-日本/張本智和(ABACA PRESS/時事通信フォト)
《日中関係悪化がスポーツにも波及》中国の会場で大ブーイングを受けた卓球の張本智和選手 中国人選手に一矢報いた“鬼気迫るプレー”はなぜ実現できたのか?臨床心理士がメンタルを分析
NEWSポストセブン
数年前から表舞台に姿を現わさないことが増えた習近平・国家主席(写真/AFLO)
執拗に日本への攻撃を繰り返す中国、裏にあるのは習近平・国家主席の“焦り”か 健康不安説が指摘されるなか囁かれる「台湾有事」前倒し説
週刊ポスト
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン
パーキンソン病であることを公表した美川憲一
《美川憲一が車イスから自ら降り立ち…》12月の復帰ステージは完売、「洞不全症候群」「パーキンソン病」で活動休止中も復帰コンサートに懸ける“特別な想い”【ファンは復帰を待望】 
NEWSポストセブン
「交際関係とコーチ契約を解消する」と発表した都玲華(Getty Images)
女子ゴルフ・都玲華、30歳差コーチとの“禁断愛”に両親は複雑な思いか “さくらパパ”横峯良郎氏は「痛いほどわかる」「娘がこんなことになったらと考えると…」
週刊ポスト
話題を呼んだ「金ピカ辰己」(時事通信フォト)
《オファーが来ない…楽天・辰己涼介の厳しいFA戦線》他球団が二の足を踏む「球場外の立ち振る舞い」「海外志向」 YouTuber妻は献身サポート
NEWSポストセブン
海外セレブも愛用するアスレジャースタイル(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
「誰もが持っているものだから恥ずかしいとか思いません」日本の学生にも普及する“カタチが丸わかり”なアスレジャー オフィスでは? マナー講師が注意喚起「職種やTPOに合わせて」
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「旧統一教会から返金され30歳から毎月13万円を受け取り」「SNSの『お金配ります』投稿に応募…」山上徹也被告の“経済状況のリアル”【安倍元首相・銃撃事件公判】
NEWSポストセブン