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2019.01.13 16:00  NEWSポストセブン

「紅白超え」の活況を見せる日曜20時 “放送なし”のジレンマ

 YouTubeやニコニコ動画などの動画共有サービス、Amazonプライム・ビデオやネットフリックスなどの動画配信サービス、AbemaTVなどのネットテレビと、エンタメコンテンツのライバルは増える一方であり、テレビ視聴時間が減る一因となっています。

 本来ならこれらのライバルに対抗すべく各局が、「本当に面白い番組を在宅率の高い時間帯に、毎週きっちりレギュラー放送しよう」と足並みをそろえたいところですが、現段階ではなかなかそうもいきません。各局に横のつながりは薄く、「自局の事情や視聴率を優先させて、イレギュラーな特番を放送する」という番組編成を繰り返しています。

 前述したように、日曜20時に3番組がそろうことで、ひさびさに視聴者が「どれを見ようかな?」といい意味で迷うことができる、正真正銘のゴールデンタイムとなりました。近年、視聴率確保や制作費削減などの事情から、“毎週1時間のレギュラー番組”を“隔週2時間の特番”として放送するケースが多く、「放送日時がわからない」「楽しみにしていたのに放送がなかった」「長すぎて見づらい」などの不満が少なくありませんでした。

 今、『イッテQ』『ポツンと』に求められているのは、「日曜20時の番組を楽しみに待つ人々に、一週たりとも休むことなく届ける」こと。『いだてん』も含めた3番組が視聴者の信頼をつかむことができれば、他の時間帯への関心も高まるのではないでしょうか。

 他局では、不定期放送で視聴習慣を定着させられないTBSの『消えた天才』と、フジテレビが今冬にスタートする『でんじろうのTHE実験』も含め、各局が熱のこもった番組を毎週日曜夜に提供できるのか? 今年は日曜20時のテレビ番組から目が離せそうにありません。

【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。

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