6日の放送がそろって15%を超えるかどうかは別にして、「三つ巴で盛り上がるであろう」ことはある程度予想されていました。『イッテQ』は昨年11月の「祭り企画やらせ」騒動後も視聴率16~17%台をキープし、『ポツンと』も昨年10月のレギュラー化からすべての放送で2桁視聴率を記録。『いだてん』は、「宮藤官九郎さんなど『あまちゃん』(NHK)のスタッフが再集結した大河ドラマ」として早くから注目を集めていました。
なかでも、騒動からのイメージ回復を狙う『イッテQ』は、イモトアヤコさん&出川哲朗さんというWエースを投入した新年1回目に続く、今週の放送が勝負どころのはず。今も昔も「鉄は熱いうちに打て」がビジネス上のセオリーであり、好機を逃してしまう感があります。
13日に『イッテQ』『ポツンと』の放送がないのは、番組編成上の戦略によるものでしょう。もともとテレビ番組表は、マーケティングや予算などを踏まえながら、さまざまなジャンルの番組をパズルのように組み合わせたもの。1つの番組ではなく、「どんな番組表なら自局の番組を見続けてもらえるか」を熟慮した上で、13日の番組表から『イッテQ』『ポツンと』を外したのです。
実際のところ、2時間ドラマの『おかしな刑事』が通常の21時からではなく、1時間前倒しされるのは、22時10分から『サッカーAFCアジアカップ2019 日本vsオマーン』を放送したいから。また、『行列のできる法律相談所SP』もこの日は大物の明石家さんまさんがMCを務めるため、『イッテQ』を休んででも前倒ししようということでしょう。
ただ、今後はおそらく両番組ともに、できるだけ20時台の通常放送を重視していくはず。その理由は6日の結果を見て、「日曜20時なら、特番ではなくレギュラー放送で十分戦える」ことがわかったからであり、視聴習慣をより強固なものにしたいからです。
◆隔週2時間ではなく毎週1時間で放送できるか