芸能

全豪OP決勝進出の大坂なおみ わずか数か月でトップの貫禄

26日決勝でチェコのクビトバを破れるか

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人やトピックスをピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、テニス全豪オープンで日本人初の決勝進出を果たした大坂なおみ選手を分析。

 * * *
 それにしても、人の成長とはこんなに早いものなのか。

「1才ぐらい成長したかな。4才よ。ハッピーバースデー」。全豪オープン準々決勝で、ウクライナのエリナ・スビトリナ選手に勝利したテニスの大坂なおみ選手は、インタビューで自身のメンタルを4才に成長したと笑った。開幕前には、「精神的に3才くらいのところもある」と屈託なく語ったばかりだった。

 人間として成長することを、自分にとって最大の目標と語っていた大坂選手は、自分自身が人として成長していることを実感できている。その感覚を持てることが、今の彼女の大きな強みであり、武器でもあるだろう。

 だいたい、普通に生きていると、自分のメンタルが成長しているなんて実感することはほとんどない。常に緊張にさらされる仕事や勝負の世界で生きていなければ、自分のメンタルと向き合うこともない。だから、自分のメンタルが成長していると実感できるという事が、正直すごいと思える。

 それにしても、3才のメンタルとはなんともうまい例えだ。3才のメンタルといえば、自己主張が強くなる時期。しかし、まだまだ自分自身を抑制することが十分にできない時期でもある。全米オープンの優勝では、勝利の要因を「我慢」と答えていた彼女。メンタルがまだ3才だったとしたら、感情を抑制するのがまだまだ難しい場面もあったのだろう。我慢と表現したのもわかる気がする。その時の感覚としては、感情をコントロールするというより、我慢するというイメージだったのだろう。

 ところが全豪オープン開幕前、メンタルについて話した時に、彼女が使った言葉は「我慢」ではなく「均衡」だった。場面場面で感情を抑えて我慢するのではなく、常に感情をコントロールするという意味だろう。乱れた感情に飲み込まれることなく、試合中はずっと落ち着いて冷静さを失わず、気持ちのブレや感情の揺れを極力無くそうと努めていたのだろう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
『あんぱん』“豪ちゃん”役の細田佳央太(写真提供/NHK)
『あんぱん』“豪ちゃん”役・細田佳央太が明かす河合優実への絶対的な信頼 「蘭子さんには前を向いて自分の幸せを第一にしてほしい。豪もきっとそう思ったはず」
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/小倉雄一郎)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン