国内

外国産鶏肉急増、味をよくする怪しい先端技術が導入されている

急増している中国産の鶏肉(写真/アフロ)

 最近は気がつけば、多くの食品が輸入食材となっている。中でも、増えているのが中国食品だ。鶏肉も、近年は外国産が倍増しており、要注意だ。食品の安全に詳しいジャーナリストの小倉正行さんはこう語る。

「2003年に20万tだった輸入鶏肉は、2016年に42万tに倍増しています。原産国はタイと中国で99%を占めます」

 その味をよくみせようと“先端技術”が導入されていると日本商社の中国駐在員が明かす。

「鶏肉で禁止されている添加物などが入った調味液とともに大きい樽のような機械に入れ、回転させる。真空にしたり、戻したりすることで味をしみ込ませ、食味をよくする『タンブリング』という加工を行っているところもある」

 日本企業がチェックし、品質が保たれているというが、2014年には半年も期限が過ぎた肉や、床に落ちた肉を出荷した「上海福喜食品」の問題が明らかになったように、いつ問題が起きてもおかしくない。

「見た目ではわかりませんが、コンビニの加工品や安い居酒屋の焼き鳥は中国産と思った方がいい」(小倉さん)

 不安が募るばかりだが、安全に向けた可視化の動きもある。食品問題評論家の垣田達哉さんはこう解説する。

「これまで、うなぎのかば焼きなど一部の加工食品の原材料しか産地表示義務がありませんでしたが、2017年に法改正があり、現在は移行期間中。2022年4月までにはすべての加工食品で、重量割合上位1位の原材料の原産地を表示するよう義務付けられました」

 スーパーでは産地表示をチェックしてから買う。明らかに安い外食には手を出さない…家族の健康は私たちの手にかかっている。

※女性セブン2019年2月7日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/小倉雄一郎)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
2024年末、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人を殺傷したとして平原政徳容疑者が逮捕された(容疑者の高校時代の卒業アルバム/容疑者の自宅)
「軍歌や歌謡曲を大声で歌っていた…」平原政徳容疑者、鑑定留置の結果は“心神耗弱”状態 近隣住民が見ていた素行「スピーカーを通して叫ぶ」【九州・女子中学生刺殺】
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン