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夫の愛情を試そうとした母親が狂言誘拐、懲役刑も

狂言誘拐で大騒ぎに

 中国沿海部の浙江省で最近、33歳の母親から「11歳の長男がいなくなった。誘拐されたのではないか」との通報が警察にあった。警察は誘拐事件として捜査を開始し、浙江省のローカルニュースを中心に報道している浙江ニュース(電子版)も事件の経過について詳報。大きな反響を呼び記事へ多くのアクセス数もあったが、実は誘拐事件は母親の狂言だったことが分かり、警察は母親を逮捕するという騒動に発展していたことが分かった。

 母親は「息子が誘拐されたと言えば、夫が私や息子をどれほど愛しているかが分かると思った」と供述しており、あまりの自分勝手さに、騙されたインターネットユーザーからは多くの怒りの声が寄せられている。

 この母親は最近、夫との間で息子の教育などをめぐって口論が絶えず、「夫は私と息子を愛していないのに違いない。でも、息子が誘拐されたといえば、どれほど私たちを愛しているかが分かるに違いない」と思ったという。

 このため、11歳の長男が学校から帰ってきたあと、近くの彼女の実家に息子を預けたあと、「11歳の長男が学校の下校途中に何者かによって誘拐された。犯人グループは電話で、50万元(約800万円)を要求してきた」と警察に通報。

 警察は緊急配備をして、幹線道路も封鎖して自動車を1台1台調べるなどの大規模な捜査態勢を敷いた。また、自宅にも捜査員を多数配置したあと、長男が誘拐されたとされる学校近くを中心に捜査員100人態勢で聞き込みを実施した。

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