ところが、これだけの大規模は緊急配備態勢を敷いても、長男の目撃情報は得られず、警察では浙江省以外の上海などに連れ去られた可能性があるとして、地元も浙江ニュースのほか、全国紙の「中国青年報(電子版)」などにも情報を流して、少年の行方を追った。

 このような大々的な報道体制で、中国全土でこの誘拐事件が話題になり、ネット記事へのアクセスもうなぎのぼりとなったという。

 ところが、事態は意外な展開を迎える。事件発生の翌朝、警察に「誘拐された少年が父親と母親に連れられて、車でどこかに行った」との情報が寄せられたのだ。

 ことがあまりに大きくなりすぎたことで、母親が心配になり、夫に狂言だったことを告白し、実家から少年を連れ去って、逃げたという。

 だが、親子は緊急配備中の警官に見つかり、身柄を確保された。誘拐事件は母親による狂言だったことが分かり、母親は逮捕されてしまった。警察では「一人のウソによって、警察全体の膨大な労力と資金が浪費されてしまった。許しがたい事件だ」とのコメントを発表。

 この母親の罪状について「裁判になれば、社会を混乱に陥れた罪などで、最大で懲役刑が下される可能性もありうる」との新聞報道も出ている。

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