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菅田将暉 『3年A組』の脚本前倒し告白「8話分を4話で」

『3年A組』で教師役を演じている菅田将暉(撮影/SASU TEI(W))

 瞬く間に拡散された“朝礼体操”や、ライダー出身ならではの“アクション”、息をつかせぬストーリーで大反響を呼んでいる、今シーズンもっとも注目を集める学園ミステリードラマ『3年A組 −今から皆さんは、人質です−』(日本テレビ系)から、担任の柊一颯(ひいらぎ・いぶき)を演じる菅田将暉(25才)が教室から抜け出した。

 * * *
 卒業まで残り10日、3年A組の担任・柊一颯(菅田将暉)は29人の生徒たちを人質にとり、「最後の授業」を始める。教室を爆破し、生徒を殺したように見せかけ、生徒との殴り合いも厭わない…狂気じみた行動だが、生徒に体当たりでぶつかっていく熱さは、学園ドラマの金字塔『3年B組金八先生』(TBS系)に通じる部分も。

「あんなに素晴らしい作品と比較するのはおこがましいです。武田鉄矢さんが演じられた時の年齢も、時代の風潮も含めていろいろ違いますしね。ただ、一颯を演じてみて思ったのは、教師が生徒に本気でぶつかる時って、同じこと言うんじゃないかなとは思います」

 時にそれはフィクションを超えるという。

「ある目的に向けて完璧な計画を進める一颯でも、やっぱり人間だから目の前の生徒や社会と対峙していくうちにハプニングが起こるんですよ。実は収録現場でも同じようなことがあって。生徒役の子もぼく自身も、気がついたら涙が出ていたり、台本にはない感情が露わになってしまう。ドラマなんですけど、演じてるぼくらとしてはドキュメントなんです」

 もともと数学教師になりたかったという菅田。クランクイン前には現役の教師たちに取材を重ね、生徒役を集めて“ホームルーム”を開いたこともあるという。“先生らしい”立ち居振る舞いに記者が感動していると、

「いやあ…、やっぱり高校生は手強いですよ(笑い)。すごい圧があります。毎日29人のみんながこっちを見てるっていうのは結構体力いりますね。でもあの教壇に立つと、学生の頃より教室が広く見える。そして生徒みんなが愛しく思える。

 だって全然違いますもん。演技の完成度ではなく、話数を重ねるごとにひとりひとりの個性があふれるように出てきているんですよ。ああいう大人数で個性を出すのって、恥ずかしいし、目立つし、実はすごくやりにくいものだと思うんです。でも必死に考えて体当たりしてる感じがうれしいですよね。

 それに、これだけインフルエンザが流行している中で、年が明けてから、誰ひとり風邪もインフルもかからず現場に来てくれたんです。本人たちも自覚していないであろう熱量を感じて、それだけでもう抱きしめてあげたくなりました(笑い)」

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