同映画は第64回ゴールデン・グローブ賞で最優秀外国語映画賞を獲得し、その吉報は大々的に報道された。役者・二宮のすごさを、映画関係者はこう語る。
「二宮さんの撮影現場へ行った時、シリアスなシーンの撮影前にもかかわらず取材陣の前にフラ~ッと顔を出したかと思うと、おもむろにトランプのマジックを始めた。“ふふ~ん”と得意げな顔をして(笑い)。現場スタッフに呼ばれると、トランプをそのまま衣装のポケットに入れて撮影へ戻り、スタートがかかったら、もう全くの別人。“この人は天才だ”と、驚かされました」
二宮に続いて、櫻井もジャニーズ初の快挙を成し遂げる。2006年に報道番組『NEWS ZERO』(日本テレビ系)の月曜キャスターに就任したのだ。アイドル評論家の中森明夫さんは「衝撃でした」と語る。
「『花男』で松本さんのことを“いい役者だな”と思っていたら、二宮さんがイーストウッド監督を唸らせたと聞き、“このグループはなんだ?”と気になるようになりました。そこへ櫻井さんのキャスター就任が加わり、“ただのアイドルではないぞ”と、またも驚きました」
間もなくその勢いは、メンバー個人だけでなく、グループの人気も押し上げる。『花男2』の主題歌『Love so sweet』が、デビュー曲に次ぐ大ヒットとなったのだ。
「実は売り上げだけ見ると、嵐の楽曲は初期の頃からずっといい。ただ、コンスタントに売れてしまい、反対に爆発的ヒットが生まれにくくなってしまったという状況でした。だからこそ『Love so sweet』のヒットは大きかった」(音楽関係者)
※女性セブン2019年2月28日号