医者がのまない処方薬一覧
「『PL配合顆粒』に代表される“非ピリン系”と呼ばれている総合感冒薬はのみ方が難しい。アレルギー反応などの副作用が強く、稀ですが視力低下など、重篤な症状を引き起こすことがあるからです。鼻水などの症状を抑える成分である『抗ヒスタミン』を前立腺肥大症を有する患者が服用したことで、尿が出なくなってしまったケースもありました」
風邪で発熱した際、薬と併用されることの多い「冷却ジェルシート」や「ポビドンヨードが配合されたうがい薬」は使わないと言うのは、東邦大学医療センター大橋病院・婦人科の高橋怜奈医師だ。
「メントールやハッカ油が配合されているため『冷却ジェルシート』をはれば清涼感があって気持ちがいいものの、解熱効果のある成分は入っていません。そのうえ、おでこには細い毛細血管しか通っていないため、そこにはっても医学的な解熱効果は期待できない。冷却効果に関しては、首の太い血管に氷や保冷剤を当てる方が有効でしょう」
「ポビドンヨードが配合されたうがい薬」は殺菌作用が強い。ゆえに、状況によって症状を悪化させる可能性もある。
「予防のために使うことは有効なのですが、特に風邪でのどが痛くなってから使うと、ポビドンヨードが炎症したのどの細胞を傷めてさらに悪化することも。周りの医師たちもまず使っていません」(高橋さん)
※女性セブン2019年3月21日号