ビジネス

カジノ王・岡田和生氏 「妻と息子に会社を追放されるまで」

ユニバーサル前会長の岡田和生

 カリスマ経営者が晩年、“社内クーデター”によって失脚することはままあるが、家族全員から退場要求を突きつけられてその座を追われたとなれば、あの大塚家具にもまして悲惨である。かつて長者番付1位に輝き、「日本のカジノ王」と呼ばれた男が、その悲痛な胸中を初めて明かす。(聞き手/児玉博・ジャーナリスト。文中敬称略)

 * * *
 いわゆる“カジノ法案”(IR〈複合型リゾート〉法案)が2016年に可決以来、多くの自治体が名乗りをあげるほど、「日本版カジノ」の機は熟してきた。

 本来であれば、男は「日本人初のカジノオペレーター」としてスポットライトが当たるところだった。しかし、それとは裏腹に彼の身に起きたことといえば、手塩にかけ50年にわたって育て上げて来た創業会社「ユニバーサルエンターテインメント(旧アルゼ)」を“反乱”によって追われ、それどころか家族もそれに同調したという骨肉相食む追放劇だった。

 ユニバーサル前会長の岡田和生(76)は一昨年6月、突然、現経営幹部と、実子である長男、長女、妻という家族の“反乱”によって会長の椅子から転がり落ちた。

 インタビューの席に着くやいなや岡田は、目の前に黒色のGPS機能がついた盗聴器を見せた。昨夜、岡田に対する執拗な尾行行為を麻布警察署に通報し、尾行者の身柄が警察に確保された後、岡田の自家用車に取り付けられていたのが発見された。一昨年のクーデター以来、こうした追跡盗聴行為は4度目だという。

「誰がやった? そうですね……、私を怖いと思っている人間なんでしょうがね……」

 こう言って岡田は微かに笑った。

トピックス

1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
豊昇龍
5連勝した豊昇龍の横綱土俵入りに異変 三つ揃いの化粧まわしで太刀持ち・平戸海だけ揃っていなかった 「ゲン担ぎの世界だけにその日の結果が心配だった」と関係者
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
『あんぱん』“豪ちゃん”役の細田佳央太(写真提供/NHK)
『あんぱん』“豪ちゃん”役・細田佳央太が明かす河合優実への絶対的な信頼 「蘭子さんには前を向いて自分の幸せを第一にしてほしい。豪もきっとそう思ったはず」
週刊ポスト
「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/五十嵐美弥)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン