「当初はAさんと歌手の金子マリさん(64才)ら裕也さんの音楽仲間が中心になって『お別れ会』の準備を進めていました。もちろんその気持ちもわかります。裕也さんの交遊関係を把握しているのはAさんですから、本木さんもそこは任せるという気持ちだった。ただ、本木さんサイドや希林さんに近しい関係者のスケジュールなど事前の確認をしないまま会場を押さえて仕切りはじめてしまった。
任せたとはいえ、あまりに遺族を無視した進行にさすがの本木さんと也哉子さんも我慢の限界だったのではないでしょうか。『日程はまだ決まっていない』というのは大人の対応だったと思います」(前出・芸能関係者)
樹木さんが亡くなり、昨年11月に内田さんが体調を崩して以降、本木家と内田さんの交流の機会は増えていた。
「也哉子さんは希林さんの遺品整理をしていて、裕也さんが希林さんにあてたラブレターを見つけました。『メシ、この野郎、てめぇ、でも、本当に心から愛しています』というあの有名な手紙です。それから裕也さんへの複雑な感情も関係も少しずつ変わっていった。闘病で後悔を残してしまった分、最後は娘としてきちんと見送りたいという思いもあるでしょう。
一方でAさんにしてみれば、“16年間、内田さんの面倒を見てきたのは自分だ”“自分こそが内田さんの家族だ”という思いもある。
こんなことでもめるのは裕也さんや希林さんの本意ではないだろうと、一度は本木さんサイドも口をつぐんだのでしょうが、なかなか相容れないのも仕方ないでしょうね。なんだか“火宅の父”である裕也さんらしい最後の事件のような気もしますが…」(音楽業界関係者)
そんなもめ事を見越していたのか、生前の樹木さんはこんな手続きまで済ませていた。
「生前、相続税節税を見込んで8軒の不動産の名義を本木さんや也哉子さん、お孫さんに変更しました。一方で、“私が死んでも、夫には遺産を渡さないわよ”と言っていました。“お金があったら、一晩で全部使っちゃうから”と、希林さんらしい言い方が印象に残っています。
ただ、その本音は夫に遺産を渡したくないというよりも、自分の裁量で財産を分配しておくことで、“内縁妻”のAさんと本木さん夫妻の間での相続争いを防ぎたかったのかもしれません。裕也さんの葬儀を行った自宅も、持ち主は也哉子さんに変更を済ませていました」(本木家の知人)
4月3日のロックンロール葬──。樹木さんなら「バカね」と笑いとばすのだろう。
※女性セブン2019年4月11日号