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2019.03.29 16:00  週刊ポスト

【著者に訊け】吉田修一氏 待望の続編『続 横道世之介』

 27年後、マラソンの日本代表には、日吉亮太の名が。その雄姿をそれぞれの場所で見守るコモロンや浜本や桜子の現在には世之介と過ごした日々が鮮明な残像を残し、ある人は書く。〈世の中がどんなに理不尽でも、どんなに悔しい思いをしても、やっぱり善良であることを諦めちゃいけない。そう強く思うんです〉と。

「善良であれとは言えない、でも諦めたくはないという、ギリギリの祈りですよね。たぶんそれも、役に立つことは何もせずとも傍にはいてくれた世之介の遺産。僕自身その時々の伴走者の存在に、今はまだ気づいてないだけかもしれません」

【プロフィール】よしだ・しゅういち/1968年長崎生まれ。法政大学経営学部卒。1997年『最後の息子』で文學界新人賞を受賞しデビュー。2002年には『パレード』で山本周五郎賞、『パーク・ライフ』で芥川賞を受賞。2007年『悪人』で毎日出版文化賞と大佛次郎賞、2010年『横道世之介』で柴田錬三郎賞、2019年『国宝』で芸術選奨文部科学大臣賞。著書は他に『東京湾景』『さよなら渓谷』『太陽は動かない』『怒り』『橋を渡る』『犯罪小説集』等。映画化作品多数。174cm、68kg、O型。

構成■橋本紀子 撮影■三島正

※週刊ポスト2019年4月5日号

続 横道世之介

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