そんな王臣家の子孫たちは、気位が高く、手のつけられないやんちゃ者に、よくなった。国のきまりごとなどは、まもらなくてもかまわない。自分たちは、その自由があたえられていると言わんばかりに、ふるまった。また、暇はあり、馬をのりこなし弓矢をあつかう技にも、習熟しやすくなる。
彼らが在地の勢力家と野合をしあったところに、武士の礎はうきあがる。その癒着は地域に、目をおおいたくなるような腐敗をもたらした。そのアナーキーぶりをえがく史眼が、さえわたる。
※週刊ポスト2019年4月12日号
そんな王臣家の子孫たちは、気位が高く、手のつけられないやんちゃ者に、よくなった。国のきまりごとなどは、まもらなくてもかまわない。自分たちは、その自由があたえられていると言わんばかりに、ふるまった。また、暇はあり、馬をのりこなし弓矢をあつかう技にも、習熟しやすくなる。
彼らが在地の勢力家と野合をしあったところに、武士の礎はうきあがる。その癒着は地域に、目をおおいたくなるような腐敗をもたらした。そのアナーキーぶりをえがく史眼が、さえわたる。
※週刊ポスト2019年4月12日号