芸能

岩井良明社長 新生『マネ虎』をYouTubeで始めた理由

──ネット炎上は、閲覧者のうちわずか0.5%が騒いでいるだけだという調査もあるほどですが、皆がその対応に困っています。そこを徹底的に付き合うことで鎮めるというのは、岩井さんならではですね。今でも2ちゃんねるは「5ちゃんねる」と名前を変えて匿名掲示板は存在していますが、そちらを見ることはあるのでしょうか?

岩井:あれを見たら、終わりだと思っている。だから、一切見ないようにしています(笑)。

──2月17日にはチャンネル内で『¥マネーの虎』の復活を宣言されましたね。

岩井:それには2つの理由があって、1つは単純に『マネ虎』ネタの不足。思い出話だけではなくて、新しい話をしたいから。もう1つは復活を望む視聴者の声がめちゃくちゃ多かったんです。過去、数多くの番組が流行しましたが『マネ虎』ほど多くを語られる番組ってなかなかないじゃないですか!

 就活マッチングビジネスを置き去りにしているわけではありません。しかし、今の時代、なにをやるにも視聴人数は重要です。そこを入り口に、就活のことにも気づいてもらいたい。現在の登録数2万人なのですが、とりあえず10万人に増えるまでは突っ走ろうかなと。

──新生『\マネーの虎』は、かつての番組と同じ構成になるのでしょうか?

岩井:4月1日に発表された新元号に合わせて『令和の虎』といったタイトルで番組を立ち上げます。昔と全く同じではつまらないので、ルールもモデルチェンジしますよ。形態も投資、融資、社内ベンチャーから選択できる。「もう1度チャレンジしろ!」といった意味の「ステイ」なる新ワードも作りました。

 一人の志願者を4日間に分けて配信、最終日は解説回となります。志願者がプレゼンする様子をモニタで見ながら「この時の志願者の発言は良い、就活にも活かせる発言だよね」といった内容を話すオーディオコメンテタリーをやろうかな、と。

 ちなみに新生『マネ虎』の吉田栄作役は僕が務めます(笑)

──岩井社長が「無類の〇〇好き」の吉田栄作さんをやるんですね。めちゃくちゃ面白そう……、新しい“虎”のメンツも気になります。

岩井:良い意味でも悪い意味でも昔とは異なる”虎”が集まりました。今回は30代若手起業家の“虎”が多いので雰囲気も若々しいです。番組の主人公はもちろん志願者。ただ、僕としては“虎”にもどんどんアピールして欲しいんですよね。大学生の視聴者に「ここの社長の会社に行ってみたいなぁ」と思わせる活躍を期待しています。

【岩井社長に1時間に渡って話を伺った。確固たるポリシーがあり言葉の切れ味は鋭い。どんな質問にも自身の答えを持っていたことが印象に残った。そして僕は、虎の一言一言に魅了され、ますます虎への憧れが強くなった。柔和な対応してくださったが、時に”虎”の顔が覗く。老成などしていない、まだまだ現役の『マネーの虎』との邂逅。それは刺激に溢れるものであった】

●いわい・よしあき/1960年名古屋市生まれ。東海高校から同志社大学文学部へ進学、大学では応援団第74代団長をつとめた。1984年株式会社リクルート入社、トップ営業マンとなる。1989年小中学生のための学習塾「大志塾」を設立。1993年に法人化し株式会社モノリスを設立。現在は株式会社モノリスジャパン代表取締役社長。『マネーの虎』(日本テレビ系)に虎として出演、人情味あふれる「教育の虎」は今もネットで人気を集めている。

●ヨシムラヒロム/1986年生まれ、東京出身。武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。イラストレーター、コラムニスト、中野区観光大使。五反田のコワーキングスペースpaoで週一回開かれるイベント「微学校」の校長としても活動中。テレビっ子として育ち、ネットテレビっ子に成長した。著書に『美大生図鑑』(飛鳥新社)

関連キーワード

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト