スポーツ

羽生結弦の悪口バイト募集、他の選手のファンが関与か

悪口記事作成バイトを募集したアンチの正体は?(共同通信社)

 羽生結弦選手(24才)を身近に感じられる唯一の場所だった期間限定ブログ「KOSE SPORTS BEAUTY BLOG」が4月7日に最後の更新を迎えた。

《美しさに対しては気を遣って生活しています》《僕にとっての『美』とは凛とした姿勢》など、羽生選手が美意識について明かすなど、彼の肉声が聞けるとあって、ファンだけでなく大きな注目を浴びていた。しかしその前日、こんなネットニュースがファンを憤怒させた。

『「羽生選手」「キモすぎ」で記事書いて ブログ求人 対応強化へ』(4月6日J-CASTニュース)。羽生選手の批判をインターネット上に書き込んだら報酬を支払うという真偽不明の求人がSNSで拡散しているというのだ。

 そんな求人に応募したというあるツイッターユーザーが、募集主から送られてきたとする業務内容を公開。そこには、《キモい、ナルシストなどと悪口を書いてください》と記され、報酬についても《記事や動画のコメント1件あたり25円~150円》と具体的に書かれていた。

 実際、クラウドソーシング大手の『クラウドワークス』にも、羽生選手の悪口に関する記事作成の求人募集が見つかった。そこでも、「嫌い」「ナルシスト」などのキーワードを含めて記事を作成するように指示されていた。

 クラウドワークス社に、問題の求人募集について聞くと「不適切であると判断し、すでに掲載を止めた」との回答があった。一体誰が何の目的でこんな募集をしているのか。羽生ファンの女性はこう語る。

「ここ数年、ネット上では羽生くんに対する誹謗中傷の声が増えていました。ファンとして腹立たしい気持ちでしたが、羽生くんの何がそんなに敵を作っているのか不思議だった。ただ最近、誹謗中傷の多くがお金で雇われたアルバイトの仕業だった可能性がファンの間でも指摘されていました。私もあちこちで募集を見かけました。そんな『悪口募集』には高橋大輔選手(33才)など他の選手を褒めるように指示しているものも散見され、別のフィギュア選手のファンが羽生くんに悪影響を与えようと暴挙に出ているようです」

 別のファンもこう憤る。

「現在、公式SNSはやっていない羽生くんですが、ファンサイトなどに投稿された声をこまめに見ているようなんです。過去にメディアの質問に、自分に関するネット上の書き込みを『気にしています』と答えたこともある。そこに付け込もうとするなんて卑劣です。スポーツを見るなら正々堂々と応援するべき」

 一方、インターネット事情に詳しいジャーナリストの渋井哲也さんは、営利目的である可能性について言及する。

「例えば、有名人のアンチ記事を掲載するようなフェイクニュースサイトの立ち上げを画策している人物が、ネット民の反応を見るための実験として行っていることも考えられる。アスリートとして類まれな成績を残し、過去にスキャンダルもなく非常にイメージのよい羽生選手は、実験材料として格好の存在」

 非の打ち所のない大物アスリートであるがゆえ仕方がないとは言えない。決してネット上の卑劣な手法を許してはならない。

※女性セブン2019年4月25日号

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン