◆反発係数が高い?

 現役時代にヤクルト、巨人、阪神で長距離砲として活躍した野球評論家・広澤克実氏は、「たしかに、ボールが飛ぶようになっている印象を受けます」と語る。

「体重が重い選手の方がパワーがあることは、理論上間違いありません。しかし、今季は体重が70kg台の選手も本塁打を量産している(前出の中村は79kg、今宮は76kg)。もちろん選手は日々練習で技術を磨いていますが、それだけでは説明がつかない。逆方向へのホームランが多いことも含めて、球場が狭くなった効果よりも、ボールの反発係数が影響しているのではないかと疑っています」

 NPBは2011年から統一球を導入し、反発係数の規定値を定めた。

「当初は反発係数の上限値と下限値を定めていましたが、基準を満たしたボールでも、上限と下限では飛距離が大きく変わってしまう。ボールの問題はそれほど繊細なのです。そのため、2015年には、反発係数の目標値を0.4134とピンポイントに定めている」(スポーツ紙デスク)

 あるスポーツメーカーの営業マンはこう証言した。

「プロ野球選手が使用している木製バットは、ボールよりも細かい規定が定められているため、改良の余地がほとんどなく、ホームランが増えた要因をバットに求めるのは現実的ではない。そうなると、“疑いの目”はどうしてもボールに向いてしまう」

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