次に紹介するのは、昭和40年代から半世紀近い歴史を持つ「中國料理 聚寳園」(白金高輪)だ。揚州出身の初代が考案した「カニあんかけ炒飯」(1300円)の味とスタイルは、当時も今も変わらない。
鶏ガラと豚ガラを煮込んだ上湯スープがベースの餡には、ズワイガニと卵白が入り、滋味に富む。炒飯の頂からたっぷりとかかる白い餡はふわふわ、とろとろ。表面はパラパラ、中はしっとりと炒められたご飯との相性も抜群だ。
どの料理にも化学調味料は一切使わず、自然農法栽培の岩手県産米、オーガニックの餌で飼育されている鶏の自然卵など、安心・安全な食材の使用を徹底している。量が通常の約1.8倍の大盛り(1500円)もある。
【中国料理 ジ・オーキッド】東京都千代田区丸の内1-6-4 オアゾ ショップ&レストラン5階/営業時間=月~金:11時~15時(L.O.)、16時半~22時(L.O.)/土・日・祝:11時~16時半(L.O.)、16時半~22時(L.O.)/休み=丸の内オアゾに準じる。 撮影■中庭愉生 取材・文■上田千春
【中國料理 聚寳園】東京都港区白金2-3-17 ホワイトヒルズ白金2F/営業時間=月・火、木~土:11時半~14時15分(L.O.)、18時~21時15分(L.O.)/日・祝:11時半~14時15分(L.O.)、18時~20時45分(L.O.)/休み=水 撮影■岩本 朗 取材・文■上田千春
※週刊ポスト2019年4月26日号