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2019.04.28 07:00  NEWSポストセブン

韓国が自国の経済成長「漢江の奇跡」を教科書から消した意図

 実はこの問題、日本にとっても無関係ではない。韓国は1965年の日韓基本条約・日韓請求権協定により日本から5億ドルに及ぶ経済援助を受けたにもかかわらず、元軍人や元徴用工、元慰安婦などへの補償には回さず、高速道路やダム、発電所などのインフラ投資に集中投下したことで、漢江の奇跡は始まった。原資は日本の経済支援なのだ。

「(漢江の奇跡が)日本からの経済支援のおかげだったという事実も消し去りたいのだと思います」(前川氏)

「元慰安婦」や「元徴用工」への賠償請求を今後も続けるうえで“都合の悪い事実”は、全部なかったことにするつもりなのだろうか。

 前述した「朝鮮日報」記事によると、「1948年の国連総会で大韓民国政府は韓半島(朝鮮半島)における唯一の合法政府として承認された」という記述も同じく削除されたという。当時は北朝鮮ではなく、韓国だけが国連に認められていたという事実も、小学生に教えないようだ(両国の国連加盟は1991年)。

「昨年は中学校社会科の教科書の改訂で、『朝鮮戦争は北朝鮮が南進して始まった』という記述が消されています。それと同じ流れです。北朝鮮に対する忖度ですね」(前川氏)

 文在寅政権の“北朝鮮ファースト”は相変わらずだ。

 消された項目がある一方で、追加された項目もある。朴槿恵大統領を辞任に追い込み、みずからが政権を奪う原動力になった「キャンドル集会」(いわゆるローソクデモ)である。しかし、小学生には、「デモ」よりも先に教えるべきことはたくさんあるのではないか。

●取材・文/清水典之(フリーライター)

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