高知は義父の介護のために芸能界を引退したが…
「高島さんは最初こそ『何でもかんでも自分たちでやる』と、都内の自宅から横浜に通い、必死に介護していましたが、それではストレスや過労で共倒れになると気がついた。それから実家ではヘルパーや家政婦5~6人がシフトを組み、お父さんの面倒を見るようになったんです。
そうして高島さんの体の負担は減ったのですが、当時お父さんは車いす生活。介護は24時間体制だったため、介護保険で利用できる枠を大きく超え、高島さんの金銭面の負担は相当なものになっていた」(前出・高島の知人)
2016年6月には高知が知人女性と横浜市内のラブホテルで覚せい剤と大麻を所持して逮捕された。この「シャブ不倫」で高島は高知と離婚。私生活のトラブルに見舞われたこの頃、父の病状が大きく変化した。
「それ以前のお父さんは車いすでも高島さんの舞台を見に行き、いつも近くで応援していましたが、この頃から外出が厳しくなった。それでも高島さんは“望みがある限り治療したい”と希望し、3年ほど前から胃にカテーテルを通して直接栄養を補給する『胃ろう』に踏み切りました。
これは自力で食べられない人向けの“延命治療”の1つ。そして最近、お父さんは実家から病院に移られた。今年1月の時点では、意識は、もうほとんどなくなっていたようです」(前出・高島の知人)
事前に延命治療について話し合っているケースは少ない。高島も、父の意思を確認できていなかった。それゆえ、高島は治療について思い悩んでいるという。
「高島さんは母を若くして亡くした際、きちんと治療させられなかったことを深く後悔し、“お父さんは必ず自分が支える”と決意しました。これまで必死に介護を続け、一縷の望みでもあれば、治療を続けたのはそのためです。でも現在の彼女は“胃ろうをして本当によかったのか”“いつお父さんを楽にしてあげたらいいのか”とずっと考えています。迷いをふっ切るように今は仕事に打ち込んでいるように見えます」(前出・高島の知人)
高島は2018年1月に発売された終活情報誌『終活読本ソナエ』で、苦しい胸の内をこう明かしている。
《2年前に胃瘻(いろう)を始めたのですが、やって良かったのか、悩ましいところです。でも、ここまで治療に頑張ってしまうと、もう何が良いのか分からなくなってしまいます。正直言って、ひょっとすると自分たちの自己満足のために延命しているのではないか、という思いもあります》
誰よりも父思いだからこそ葛藤し続けている高島。この先、彼女が下す判断を尊重したい。
※女性セブン2019年6月6日号