7月の改正で、故人の死によって預貯金を引き出せなくなる、いわゆる「凍結口座」から、相続人なら一定の金額を引き出せるようなる。「夢相続」代表の曽根恵子氏が言う。
「口座の凍結によって葬儀費用や病院・施設代金などの支払いに家族が窮するケースは少なくなかった。法改正では、家庭裁判所での申請や手続きを経ずにお金を引き出せるようになる」
葬儀は目まぐるしく進む上、何かと入り用になる。親族それぞれが費用を立て替えておくと、後からの精算が複雑になる。新制度を賢く利用したい。
※週刊ポスト2019年6月7日号