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2019.06.13 11:00  週刊ポスト

若者のビール離れ対策とドライ新戦略、アサヒビール社長語る

◆「ビールで乾杯」に甘えない

──ただ、この世代は酒を飲む文化が薄れているように感じます。飲むにしても「酒=ビール」という感覚はない。難しいマーケットではありませんか?

塩澤:私は「若者のビール離れ」の正体は「ビール嫌い」なのではなく、「ビールの世界に入ってきていただけていないだけ」だと捉えています。だから、32年前の「スーパードライ」同様に新しさのある魅力を提示することが大切だと思うのです。

 たとえば昨年発売した「スーパードライ 瞬冷辛口」は、後味が良いと好評で、特に若い世代の間で支持が高かった。また4月9日から飲食店向けに売り出した「スーパードライ ザ・クール」も新しい試みです。グラスに移して飲むのではなく、小瓶に口を付けてゴクゴク飲むというスタイルを提案しています。味も、若年層向けに苦みを抑え、飲みやすくしました。

 小瓶から直接ビールを飲むのは欧米では日常的ですが、日本ではあまり浸透していない。スポーツバーなどで見かけるにしても、飲まれているのはほとんど海外のビールです。

 日本のビールが縁遠かったこの分野に、「スーパードライ」というビッグブランドを使って挑戦したい。“新しい飲み方”と“新しい味”を打ち出すことで、20代にもビールの魅力をアピールできると考えています。

 今はお酒にもいろいろな選択肢があり、「乾杯はビール」という時代でもない。広告宣伝も大事ですが、それ以上に、ビールが持つ新しい魅力を発信していくことが必要になってきている。その先兵が「スーパードライ ザ・クール」です。

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