他にも懸賞金袋や協会から配られる大入り袋も額縁に入れてカネにするという。近年、相撲協会は反社会的勢力排除のための講習会を開催し、宴会に誘われた時の断わり方などを指導している。2010年には「暴力団排除宣言」を打ち出し、罰則規定も盛り込んだ。
だが、ある角界関係者は「角界と反社会的勢力の関係はまったく変わっていない」と話す。
「角界に長く残れるのは入門者の2~3割で、辞めていく人間のなかにはヤミ金や反社会的勢力のフロント企業に就職したり、用心棒になる者もいる。そうした元兄弟子からの誘いがあれば足を運ぶし、祝儀がもらえるなら何でもする。角界から闇営業がなくなることはない」
※週刊ポスト2019年6月28日号