提案が不調に終わった場合は薬剤師に相談する手もあるという。
「医師は普段から“使い慣れた薬ばかり”を処方するケースが多いため、最近発売された配合剤などの存在を知らないことがある。薬局で薬を受け取る際に薬剤師に相談すれば、別の薬に切り替えられないかを医師に照会・提案してくれます。
今は『配合剤』といえば2つの薬を1つにまとめたものが主流ですが、2016年には利尿剤、カルシウム拮抗薬、ARBの3種類の降圧剤をひとつにまとめた『ミカトリオ』が登場している。
また、『長時間作用型の薬剤』では、週に1度の服用で済む糖尿病治療薬『マリゼブ』が2015年に発売されています。薬をまとめる選択肢は、今後はさらに増えていくのではないでしょうか」(同前)
長く飲み続けるものだからこそ、少しでも日々の負担を減らす工夫を考えたい。
※週刊ポスト2019年6月28日号