【注意点(2)合わない入れ歯の放置は抜歯リスクに】
“緩い”部分入れ歯は、バネをかける両隣の歯を常に揺らす。放置すると、顎の骨と歯の間にある「歯根膜」に深刻なダメージを与えてしまい、抜歯リスクを高めてしまう。早めに歯科医に調整を依頼すべきだ。
一方、バネのない部分入れ歯・ノンクラスプデンチャーならそうしたリスクは低い。ただし、自費で保険の部分入れ歯よりも高い。噛む力も高くはないので評価は分かれるが、残った歯に最も負担が少ないので選択肢の一つだろう。
【注意点(3)入れ歯の完成は新たな治療のスタート】
抜歯の主な原因は、虫歯と歯周病。この原因を放置して、入れ歯をつけると「抜歯ドミノ」が起きてしまう。
入れ歯の完成で安心せず、抜歯原因の治療をスタートすることが大切だ。
※週刊ポスト2019年6月28日号