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駅弁、空弁は人気でも… なぜ「バス弁」は定着しないのか

濃飛バスの「バス弁」1080円(写真提供/濃飛バス)

 鉄道に「駅弁」、飛行機に「空弁」があるように、高速バスの乗客に向けた弁当「バス弁」がバスターミナルなどで販売されていることをご存じだろうか。残念ながら、駅弁や空弁に比べて十分に認知されているとは言いがたい。

「バス弁」は2004年に西鉄天神バスセンター(現・西鉄天神高速バスターミナル)の売店で販売された弁当が元祖といわれる。その前年に話題となった空弁に追随するものだったが、近年販売終了に。その他のバス会社もバス弁に参入したがいずれも定着しなかった。高速バスマーケティング研究所代表・成定竜一氏が語る。

「駅弁が売られている駅近くにバスターミナルがあるし、休憩で立ち寄るサービスエリアなどもテイクアウト商品を充実させており、わざわざバス弁に手を伸ばす乗客が少ないという背景があります」

 昨年7月にバス弁の販売を開始した濃飛バスは、「当時の社長が『SNSでも話題になるものを』と発案し、フォトフレームにもなる高速バス型の容器も含めて開発しました」(担当者)

 地元の味を楽しめるバス弁は「インスタ映え」によって、高速バスの旅にひと花添える存在として定着できるか──。

※週刊ポスト2019年7月12日号

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