国際情報

トランプ氏が握る金正男Jr.の処遇 米朝決裂なら新指導者か

板門店の北朝鮮側に立つトランプ米大統領(左)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(ゲッティ=共同)

 電撃的かつ史上初となる米大統領の訪朝は、大阪G20の話題など一気に吹き飛ばす注目を集めた。しかし、笑顔の握手の裏側では米朝両国の熾烈な駆け引きがあった。

「会談が実現したことで、一番ホッとしているのは金正恩・朝鮮労働党委員長だったはずです。北朝鮮はそれだけ追い詰められていた」(北朝鮮ウォッチャー)

 G20閉会翌日となる6月30日、南北軍事境界線がある板門店でトランプ米大統領は金正恩と約50分間会談した。29日のトランプのツイッターでの呼びかけをきっかけとする“劇場型外交”に、なぜ金正恩は応じたのか。それは自身の窮状があったからだとされている。

「2017年に決議された(対北朝鮮制裁に関する)国連安保理決議案は、北朝鮮経済に深刻なダメージを与えたといわれている。経済制裁により北朝鮮の命綱である中国向け輸出は前年比で88%も減少しており、国内経済は破綻寸前になっているという分析も出ています」(ソウル特派員)

 こうした経済危機は金正恩体制をも揺るがしている。守旧派である朝鮮人民軍幹部たちが力を取り戻すなど、不安要素が拡大しているのだ。その中でも金正恩に不安を覚えさせているのが、米国側が握る“カード”だという。

◆ニューヨークで生活?

関連記事

トピックス

大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
「What's up? Coachella!」約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了(写真/GettyImages)
Number_iが世界最大級の野外フェス「コーチェラ」で海外初公演を実現 約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン