中国では、このようなずさんな工事による事故に加え、故意による事件も後を絶たない。2016年5月、中国内陸部の安徽省蕪湖市の25階建てのマンションの屋上からレンガが投げられ、それがたまたまマンション近くの道路でオートバイを運転していた男性に衝突し、男性は死亡した。
警察が捜査に乗り出し、マンションの住人全員から事情を聞いたが、レンガを投げた住人を特定できなかった。死亡した男性の家族が損害賠償訴訟を起こしたところ、裁判所はマンションに居住する81世帯133人の住民に責任があるとして、住民全員が分担して50万元を死亡した男性の家族に支払うように命じる判決を下したという。