芦田:何回かあるんですけど、“起承転結”の“転”がどうしても思い浮かばなくて、“起承結結”になってしまって(笑い)。これがありました、終わり…みたいな感じで、全然、面白くなくて! しかも、登場人物の細かい設定を考えたりするほうに夢中になってしまって。おにぎりくんという、おにぎりの形をしたキャラクターが出てくる冒険もので、仲間にはトマトちゃんとか、なすびちゃんも出てくるはずだったんですけど…。冒険物語には、全然ならなかったんです。だから、作家さんは本当にすごいな…と思いながら本を読んでいます。
――最後に、この書籍を通して伝えたいことは?
芦田:今回、書籍を作っていく中で、年齢や立場がまったく異なる人でも、本を通じて出会えるということに気づきました。本は一種のコミュニケーションツールにもなりえるものなので、ストーリーを楽しむだけではない本の魅力も伝わったらいいなと思います。
撮影/浅野剛