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話題の「北京ビキニ」 発祥の地は北京ではなかった

 ところで、中国で水着のビキニが広く知られるようになったのは1980年代前半のことで、当時は「三点式游泳衣」、略して「三点式」と呼ばれていた。日本的発想では「二点式」とするほうがよさそうに思えるが、右胸、左胸、股間を隠す三点からなるということで、「三点式」となったようである。ちなみに、トップレスは「露二点」、オールヌードは「露三点」とも呼ばれる。

 1990年代以降は「三点式」の呼び名は廃れ、現在ではビキニをそのまま音訳した「比基尼」の名が定着している。中国でも夏の海水浴場に行けば、ビキニ姿の若い女性を見かけられるはずなのだが、近年はどこの海水浴場も行楽客が多すぎて完全にイモ洗い状態。誰がどんな水着を着用しているか観察する余裕もない状態が続いている。

【プロフィール】しまざき・すすむ/1963年、東京生まれ。歴史作家。立教大学文学部史学科卒。旅行代理店勤務、歴史雑誌の編集を経て現在は作家として活動している。著書に『ざんねんな日本史』(小学館新書)、『春秋戦国の英傑たち』(双葉社)、『眠れなくなるほど面白い 図解 孫子の兵法』(日本文芸社)、『いっきにわかる! 世界史のミカタ』(辰巳出版)、『いっきに読める史記』(PHPエディターズ・グループ)など多数。

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