紀子さまは「悠仁天皇」を望まれていると言われる(撮影/五十嵐美弥)
「官邸周辺としては、上皇陛下や美智子さまの中には、『愛子天皇』というお気持ちもおありだったと認識しています。美智子さまはもともと皇族の減少を憂いておられ、女性宮家創設にも意欲的だと報じられてきましたので、女性天皇容認にも異を唱えられはしないと、官邸サイドは捉えてきました。だから、男系男子に固執する安倍総理とはお考えに距離があったのではないかとされています。
その一方で、新天皇が即位されてから、安倍総理は皇室との関係に自信をのぞかせるようになりました。つまり、天皇陛下のお考えが、総理の考え方から遠くないと感じ取ったのだと思います。
両陛下にとってみれば、女性天皇の実現とはつまり、自分の娘である愛子さまを天皇にすることに直結します。特に母親である雅子さまは、ご自身も皇室に入られて大変なご苦労をされたこともあり、それだけの重責を急に娘に背負わせることには積極的ではないだろうと、安倍総理周辺は理解しています」
女性天皇を容認するか、しないのか。議論の火ぶたは、間もなく切られる。いずれにせよ、国民の気持ちから離れず、愛される皇室が次代へも続いていくことが望まれる。
※女性セブン2019年8月22・29日号
安倍政権の狙いとは?(共同通信社)