日本人に最も多いといわれる「右右脳」タイプは、従来の「捨てる片付け法」が最も合わないタイプだという。
「目で見て物事を捉え、直感で行動するタイプです。空間認識能力が高いので、散らかっていると気になります」
しかし、気分に流されやすいので、片付けに飽きたらすぐにやめてしまう。
「『おしゃれ』『便利そう』『流行っている』というだけで衝動買いすることが多いので、キッチン用品などが増えがちです。野菜が苦手なのにサラダスピナーなどを買って、棚の肥やしにしてしまうのもこのタイプです」
合理性よりも感情を大切にするので、「いる・いらない」でモノを仕分けることは苦手。“見た目が好き”“便利だから好き”“好きな人にもらったから好き”など、「手元に置いておきたい理由」で仕分けるとよい。
「直感で片付けられるよう、収納はおおざっぱでOK。オープンラックや半透明の引き出しなど、ひと目で中身がわかるものに『放り込むだけ』でいいようにすると、片付いた状態をキープできます」
純粋な右脳型の右右脳タイプは、日本人の約26%を占めるという。
◆几帳面な左左脳タイプは「細分化」で徹底管理
次に多いのは「左左脳」タイプだ。このタイプは、機能性や合理性を重視する。モノに対して愛着を持ちすぎることがないため、捨てる片付け法にも抵抗がないが、意外な場所の片付けが苦手だ。
「服は本来は好き嫌いで選ぶはずですが、左左脳タイプはTPOや価格だけを購入の基準にしがち。バーゲンで似たような服を何着も買ってしまい、『クローゼットはパンパンなのに着る服がない』ということに。今どんな服を何着持っているのか把握することから始めましょう」
細かい作業が得意で、服の枚数を数えるのが苦にならないのは、左左脳タイプの強みだ。引き出しにラベリングして、使用頻度、形や丈、色別にきっちり分類すれば、クローゼットの前で悩むこともなくなる。
「特によく着る“一軍”の服だけ手の届きやすいところに置いてみると、“手持ちの服のほとんどが必要なかった”など、大きな気づきが。アクセサリーや下着は、細かい仕切りのついた引き出しなどを利用すると、左左脳タイプの好きなきちんとした空間になります」
◆右左脳タイプは気分屋。やる気アップのための工夫を