左右の得意分野が混合している「右左脳」「左右脳」は、右右脳・左左脳タイプよりもやっかいな面が多い。しかし、ポイントを押さえれば見違えるほど片付け上手になる。

「『右左脳』タイプはコレクター気質。インプットは右脳なので、気に入ったモノや思い入れのあるモノ、趣味のモノがどんどん増えていきます。半面、アウトプットは左脳なので、どうせ片付けるなら完璧にやりたい、両極端なところも。一度散らかしてしまうと『もういいや』とやる気をなくしてしまいます」

 好きなことはとことんできるので、やる気が上がるように工夫するのがコツだ。おしゃれな収納グッズをそろえたり、片付けの計画表を作るなど、形から入るのがよい。

「“好きでよく使う”“好きではないがよく使う”“好きだが使わない”など、感情と合理性の両方を重視した仕分け方が合っています」

 日本ライフオーガナイザー協会には、右右脳と同じくらい右左脳タイプが多いという。モチベーションを上げさえすれば、“プロ級”の片付けができるようになるかもしれない。

◆ぶれないマイルールが左右脳タイプの成功の秘訣

「左右脳」タイプは右左脳と同様、インプットとアウトプットが左右バラバラ。考えと行動に矛盾が生じ、どうすればいいのか迷うこともしばしばだ。

「左脳で論理的にインプットしたことを右脳で感覚的にアウトプットするので、モノへの価値観も片付け方も独特。『台所の流し台の下に掃除機をしまう』といった、一見突拍子もないような片付け方でも、『そこがいちばん取り出しやすい』など、本人の中では筋の通った理由がある。左右脳タイプは、こうした“マイルール”を貫くことが大切。仕分けも“特別”“お気に入り”“人にもらった”など、自分流を貫くのがいい」

 細かい作業は苦手なので、片付け方に迷ったら右右脳タイプと同じ「放り込むだけ」収納がいい。見えないところにしまい込むと忘れてしまうので、中身の見えるボックスなどを使うのがおすすめだ。

「『今だけ』『限定品』といったフレーズに弱い傾向があり、モノ自体よりもそれを買う過程にこだわって、本人も気づかないうちにモノが増えていることがあります。買い物をする時は数や値段の上限をあらかじめ決めておいて」

 片付けは、快適な住空間のためのもの。「捨てたくないのに…」というストレスはいちばんの敵だ。まずは家族一人ひとりの「脳タイプ」をチェックして、それぞれに合った仕分け方と収納方法を知っておくこと。そのうえで、家族それぞれのテリトリーを決めて、そこはその家族に片付けを任せてしまえばいいのだ。

 家族全員が自分で楽しく片付けられるようになれば、「母さん、あれどこ?」にイライラする日は二度と来なくなる。

※女性セブン2019年9月12日号

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