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2019.09.04 16:00  週刊ポスト

手術は成功 それでも「術後うつ」を発症するのはなぜか

手術は成功したのになぜ…(写真はイメージ)

 半年前に前立腺がんの手術を受けたAさん(66・男性)は、退院した後も、原因不明の体調不良に悩まされ続けたという。

「手術は成功し、すんなり退院できました。それなのに食欲がわかず、食事が喉を通らない。吐き気や嘔吐も治まらないので再入院することになりましたが、検査をしてもどこにも異常が見つからない。その後、精神科を受診するよう勧められ、そこでうつ病と診断されました」

 治療が無事に終わり、病気の苦しみや不安から解放されれば、「これからまた元気に働ける」「元気になったら家族と旅行に出かけよう」と前向きになれる──ところが、必ずしもそうとは限らないという。

 NPO法人うつ・気分障害協会代表理事の山口律子氏は、「術後うつ」を発症する患者は少なくないと指摘する。

「大病の手術の後は、経験したことのない不安や体力の衰えを感じることがあります。とくに高齢者の場合、術後は本人が思っている以上に心身にダメージを受けている。手術は成功したはずなのに思うように動けない、寝つきが悪い、前よりも疲れやすくなった、といったことがストレスになり、うつ状態になってしまうことがあるのです」

 術後うつの発症には、肉体的ストレスと精神的ストレスの双方が深く関わっている。

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