肉体的ストレスとは、術後も消えない痛みやしびれなどの症状だ。手術なら「切ったところが痛む」、薬なら「副作用がつらい」といった治療に伴う体への害のことを「侵襲」(しんしゅう)と呼び、大がかりな手術になればなるほど侵襲が伴いやすくなる。銀座泰明クリニックの茅野分・院長(精神科医)が解説する。

「手術が成功し、痛みの原因がなくなって治癒したはずなのに、ズキズキとうずくような疼痛が続くことがある。こうした症例は、『術後疼痛』と呼ばれます。他にも、“以前ほど自由に体を動かせない”と感じることがストレスとなって、うつの一因になるのです」

 加えて、術後に「スムーズに職場に復帰できるだろうか」「以前と同じような生活が送れるかどうか」といった不安も、患者の負担になる。かわたペインクリニックの河田圭司院長が言う。

「術後の痛みが続くと執刀医に相談しても、“手術は成功しているし、そのうち良くなる”といわれて終わりということもあります。その結果、“いつまでこんな痛みが続くのか”という精神的ストレスにつながり、複合的に絡み合ってうつ症状が起こるのです」

 術後うつを発症しやすい病気の筆頭が「がん」だ。告知のショックによるうつ症状も多く報告されているが、術後も再発や社会復帰への心配が重なる精神的ストレスとなっているからとみられている。

 心臓疾患の手術後もうつ発症のリスクが高い。米デューク大学医療センター精神科の研究チームは、心筋梗塞患者の45%が3~4か月後に抑うつ状態に陥り、うち18%はうつ病を発症したとの調査報告を発表した。

関連記事

トピックス

食道がんであることを公表した石橋貴明、元妻の鈴木保奈美は沈黙を貫いている(左/Instagramより)
《“七三分け”白髪の石橋貴明が動き始めた》鈴木保奈美「私がお仕事をしてこられたのは…」“再ブレイクと闘病中”元夫婦の距離感
NEWSポストセブン
波瑠と高杉真宙の仲睦まじいツーショット
《波瑠がメガネと白セーター姿で高杉真宙にピッタリ寄り添い…》「思い出深い1年でした」新婚ホヤホヤの2人は“お揃いのデニムパンツ”で笑顔の神対応
NEWSポストセブン
『激走戦隊カーレンジャー』でピンクレーサー・八神洋子役を演じ、高い人気を得た来栖あつこさん
《スーパー戦隊50年の歴史に幕》「時代に合ったヒーローがいればいい」来栖あつこが明かすイエローとの永遠の別れ、『激走戦隊カーレンジャー』ピンクレーサー役を熱演
NEWSポストセブン
12月中旬にSNSで拡散された、秋篠宮さまのお姿を捉えた動画が波紋を広げている(時事通信フォト)
《識者が“皇族の喫煙事情”に言及》「普段の生活でタバコを吸われる場合は…」秋篠宮さまの“車内モクモク”動画に飛び交う疑問
NEWSポストセブン
小室さん眞子さんのNY生活を支える人物が外務大臣表彰
《小室眞子さん“美術の仕事”の夢が再燃》元プリンセスの立場を生かせる部署も…“超ホワイト”なメトロポリタン美術館就職への道
NEWSポストセブン
今年成年式を終えられた悠仁さま(2025年9月、東京・港区。撮影/JMPA) 
《自らモップがけも…》悠仁さまが筑波大バドミントンサークルで「特別扱いされない」実情 「ひっさー」と呼ばれる“フラットな関係”
週刊ポスト
結婚を発表した長澤まさみ(時事通信フォト)
《トップ女優・長澤まさみの結婚相手は斎藤工と旧知の仲で…》インスタ全削除の“意味深タイミング”
NEWSポストセブン
長男・泰介君の誕生日祝い
妻と子供3人を失った警察官・大間圭介さん「『純烈』さんに憧れて…」始めたギター弾き語り「後悔のないように生きたい」考え始めた家族の三回忌【能登半島地震から2年】
NEWSポストセブン
箱わなによるクマ捕獲をためらうエリアも(時事通信フォト)
「クマが人里に降りてくるのは必然」「農業は野生動物に対する壮大な餌付け」 知床・ロシアでヒグマを撮った動物写真家が語る “現代の人間に欠けている自然観”
NEWSポストセブン
11人家族の宮前家
《子ども9人“大家族のパン屋さん”》「店員さんが注文を覚えきれなくて(笑)」11人家族のインフレ“金銭事情”と、大人数子育てで培ったこと「マニュアル本は役に立たない」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン