「基本的に学校は、証拠がなくても相談があれば対応してくれます。ただ、証拠がないと、いくら学校が加害者に事実関係を確認しても、シラを切り通されます。そうなると、手の打ちようがない。ですから証拠を集めていただくことは、大切なんです」(藤川さん・以下同)

 はたから見たら悪口とはとれない文章でも、必ずすべての画面を撮影し保存することを子供にも教えておこう。なかには心配をかけまいと、いじめられていることを隠す子もいる。そんな時は、「もしあなたの友達がつらい思いをしていたら、こういう方法があると教えてあげて」など、日頃から証拠を撮る方法を教えておくのがおすすめ。

 また、子供がスマホを紛失した時に備え、証拠画面を親のスマホに送ってもらおう。あるいは子供の許可を得て、前後の流れがわかるように該当画面を動画や写真に収めるのも手だ。

 学校に相談する際、保護者は証拠を準備するだけでなく、冷静に対応することも大切だ。

「“なんで学校はうちの子を見ていてくれなかったんだ!”などと感情的になって臨むと、解決まで難航するケースが多いんです。むしろ学校への協力姿勢を見せつつ、“担任の先生だけではなく、学年主任の先生や教頭先生も一緒に話を聞いていただけませんか”などと大勢を巻き込み、組織で動いてもらえるようお願いするのがおすすめです。さらに、“次はいつ連絡をいただけますか”と確認し、うやむやに終わらせない姿勢を見せることも大切です」

 とはいえ、きちんと対応してくれない学校があるのも事実だという。

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