若い進次郎大臣は「事故の恐怖におびえることなく生活できる日本の未来を描けるか、考え続けてみたい」という言葉を残して、9月21日、環境大臣としてアメリカに旅立った。そしてニューヨークの国連本部で、こうスピーチしたのよね。

「日本は1997年に京都議定書を制定したが、それ以来、リーダーシップを発揮してこなかった。しかし、今日からわれわれは変わります」と。

 国内で大きなことを言っているうちは「強いリーダーシップ」でいいけど、国際舞台で「変わる」と言ったら国の言葉になる。

 その京都議定書だけど、地球温暖化の最大の悪玉は二酸化炭素だと、私の頭にも定着するほど一時は騒がれたのよね。

 ところが東日本大震災が起きて「京都議定書」という言葉がニュースから消えた。あっちが立てればこっちが立たず。だから電力エネルギー問題はやっかいなんでしょ?

 千葉では2週間以上も停電が続いて、まだ復旧していない家もある。

「先進国で電気がない生活が何日も何週間も続くってどういうことですか!」

 千葉県習志野市に住む知人は怒る、怒る。マンションごと停電して、電気と水道が同時に止まったのだそう。水道が止まるとトイレが使えない。電気が止まると冷蔵庫の中身がパー。この2点だけでも私は耐えられない。

 どうやったら原発をなくすか考え、国際的には京都議定書の旗を振るのはいいけど、まずは足元からじゃないの。

 そうそう。それから彼は滝クリを選挙カーに乗せる気はないらしいけど、その強気が果たしてどこまで通用するか。私は進次郎さんの選挙戦の最中に、滝クリがバラエティー番組で笑っていたら、前線で戦っている人はどう見るか。今から気が気じゃないんだけど――。

※女性セブン2019年10月10日号

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