翻案・演出を務めるマシュー・ダンスター氏
「日本の舞台では顔合わせの約半月前には台本ができているものですが、今回はかなり遅れました。マシューさんが何度も変更をくり返し、なかなか完成しなかったそうです。また、一日中稽古の予定が入っていたにもかかわらず“新鮮なアイディアが降りてくるのを待つから今日はここまで”と、サッサと切り上げてしまった日もありました」(前出・舞台関係者)
海老蔵も自らのブログで、《台本直しまだ来ないのでセリフ覚えられなーい》《これからやろうぜ!!という瞬間に休憩をとり ガンガンいこうぜ!という時に終わる》と明かすなど、戸惑っている様子を見せている。
「2人とも多忙ですし、ストイック。ベテラン中のベテランだからこそしっかり稽古をつけて初日を迎えたいという思いが強い。しかも黒木さんは、過去に衣装のことなどで意見が合わずに舞台を降板したこともある。このままで間に合うのか、完成度の高い舞台が出来上がるのか現場は心配していますし、もし、黒木さんが“降りる”と言い出したらどうしようとハラハラしています」(別の舞台関係者)
9月下旬の16時頃、都内にある稽古場から出演者が続々と出てきた。その日も稽古が途中で終わってしまったのだろうか──。
「その日は19時半から渋谷にある高級焼肉店で、決起集会が行われました。飲み会はかなり盛り上がったようで、熱い演劇論も交えたそうです。マシューさんは日本で初めての演出なので、慣れない部分もあります。稽古中いろいろ“トラブル”がありましたが、全員がプロですからいいものを作りたいと思っている。出演者、スタッフ含め30人ほどが集まり、黒木さん、海老蔵さん、マシューさんの3人は熱く意見を交換したと聞きました。初日に向け、団結力が強まったそうです」(前出・芸能関係者)
天才のアイディアと名優の演技がどう融合するのか、楽しみだ。
※女性セブン2019年10月17日号
首元に手を当てながら出てきたある日の海老蔵
しきりに首に手をあてて…