宝塚ファンには入り待ち、出待ちの“ルール”が

◆『宝塚ファン』 おそろいの服で入り待ち・出待ちが原則

 宝塚ファンには、1914年の初公演以降、受け継がれ、磨かれてきた暗黙のルールがあり、それを守ることが誇りになっていると話してくれたのは、宝塚ファン歴35年のMさん(58才)だ。

「宝塚ファンには、“魅了されるのは舞台の世界観”という意識があるため、個人を追い回すなどの迷惑行為を行う人は少ないと思います」(Mさん)

 宝塚ファンは、私設ファンクラブ『会』に入会し、伝統あるルールにのっとって応援するのが通例なのだという。ファンクラブに入っていれば、直接手紙を渡せたり、“お茶会”と呼ばれるファンミーティングに出席する権利が与えられる。

「『会』の会員は、入り待ち・出待ち時は私語とスマホの使用は厳禁。指定のショール(*)をかけ、“代表さん”と呼ばれる古参ファンの指示に従って行動します。スマホ(カメラ)を無遠慮に向けたり、歓声を上げるのは、そういったルールを知らない会員以外の人ばかりですよ」(ファン歴30年のHさん・50才)

『会』の年会費は6000円程度。これが高いか安いかは、愛の深さによる!?

*:『会』の会員は、おそろいの物を身につけるルールがある。ショール(5000円程度)が多いが、『会服』と呼ばれる服もある。

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