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2019.10.18 16:00  NEWSポストセブン

阿部寛、オダジョーの復活ドラマの強みは“変わり者主人公”

『時空警察はじめました』に主演するオダギリジョー

 自分のオーディオルームで指揮棒を振りながら、クラシックを聴くのが大好きな桑野は、ひとり焼き肉、ひとり花火鑑賞など独身生活を満喫していた。53歳となった新シリーズでも、性格や趣味はそのまま。今度は女性弁護士吉山(吉田羊)やカフェの店長・岡野(稲森いずみ)と関るものの、「へっ」は相変わらずだ。

 一方、『時効警察』の霧山(オダギリ)も、アメリカから総武署の時効管理課に戻り、前作同様「趣味で時効になった事件の真相を探る」活動を再開。趣味につきあう三日(麻生久美子)も離婚を経て、再び、霧山の存在を露骨に気にしている。新作ではさっそく新興宗教教祖(小雪)が関係した、同時に起きたふたつの密室不審死事件が浮上するも、トレンチコートを着た刑事集団が「ハンニンタイホー、オー!」と声を出しながらランニングしたり、脱力系ギャグ連発でなかなか推理が進まない。これもこのドラマの名物なのだ。

 十年以上の時を経て、同じ主人公が、再び新作の連続ドラマになる。こういう例は珍しい。それを可能にしたのは、やはり主人公のキャラクター設定がうまかったからだ。阿部は年相応に老けたが、オダギリはふわふわ頭といい、黒ぶち眼鏡の顔といい、ほとんど前作から変化なし。マンガのキャラクターみたいだ。しかし、メロメロラブストーリーの二枚目と違って、変わり者は老けてもそのままでもどっちでもいいのである。

 2000年代くらいまでは、平野ノラが着てきたアメフト選手のような肩パット入りバブル期のスーツや前髪を絶妙にカールしたワンレンなど、十年前のドラマのファッションやメイクは古い、ダサいと見えたが、最近は、そのズレた感じも楽しむ風潮がある。ドラマ自体は何作もシリーズ化してないから、マンネリ感もなし。前作を見損ねていた若い世代も、人気作という知識はあるから、新しい視聴者にもなるし、もちろん前作のファンはついてくる。前作も地上波の再放送はじめ、配信やBS、CSで放送される機会も増え、コンテンツとしての価値もアップ。やっぱり変わり者ドラマは強い。復活を狙うドラマは、まだまだ出てきそうだ。

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